教養区分のときの話をしようかな(後編・二次試験当日)
教養区分対策的なことを書いたはいいものの、
肝心の当日についての諸々を書きそびれていました…
おそらくわからないことだらけであろう二次試験当日のムーブについて、本記事では記していきたいと思います。
また、「面接官目線」「現役の公務員目線」ではなく、「一受験者目線」で書いています。ご注意ください。
会場、年度ごとに微妙な違い等もあるようです、先輩・友人の話を根拠にその辺も埋めていきたいです…!
合わせて前編(1. はじめに〜 3. 一次試験対策)・中編(4. 二次試験対策〜 5. 対策編のおわりに)もご覧ください。
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6. 一日目 企画提案
6.0 朝・手続き
朝は早めに起きました。服装ですが、スーツが無難であろうということで、リクルートスーツを着ましたね。いつもより身なりを整えていきました。
受験会場は東京で3つあったようです。
私の会場の受験者は、1日目は全員同じ時間で集合だったような気がします。
同じ待合室に何十人か(100名弱?)がいたような気がします。
時間になると、諸々の説明、指示などがありました。
一例として以下のようなものがありました。
- 携帯電話・電子端末・パソコンなどを封筒(その場で配られる)にしまえ
- 私語禁止(その日の試験が終わるまで)
二つとも、カンニング防止の観点からでしょう。
一次試験と異なり、人や外部とのコミュニケーションが有利に働いてしまうためか、厳しいようです。
同時に、英語試験の点数提出の案内もされました。
(実際に点数提出をしたのが、1日目だったか2日目だったかちょっとあんまり正確に記憶していませんが、、、)
6.1 前半 企画提案(小論文)
その後、企画提案の小論文試験が開始します(2時間程度)。企画提案の「企画」の方ですね。
(注)企画提案試験:事前に課題白書を読む→当日出されたお題(〜という政策提案をしなさい)に沿って小論文→プレゼン・質疑応答 というのが大きな流れです。
詳しくは、中編を参照されたい。
「経済財政白書」の第1部が課題として出されていたのですが、「若者の消費喚起」的な問題が出ましたね。
「消費」というテーマで、ある程度政策を練ってあったので、それをベースに書きつつ、「若者」という縛りに応えるものを書いていきました。
(このように、予想通りのお題であっても、細かな縛り・指定等があるケースもあるようですね。)
注意点
- 課題白書やメモ等は見れないので、予習したものを頭に叩き込んでおきましょう。
- (とはいえ、)課題白書から関連するデータ等が資料集として与えられます。各資料・データに番号が振ってあるので、小論文中でも引用しましょう。
- 小論文試験の終了後資料集は一旦、回収されてしまいます。お昼休みにプレゼン練習をすることはできません。
6.1.5 昼休み
書き終えて、昼ごはんを食べます。「ママのお弁当」を食べました。
- この間も、携帯などの端末や書物等を使うのは一切NGです。
6.2 午後 企画提案(プレゼン・質疑応答)
午後です。午後は人によって様々です。
何が一番違うかというと待ち時間です。
各列6人〜8人程度ごとに並んでいて、1人ずつ呼ばれ、試験が終わり次第解散なのですが、各列の中で自分が何人目なのかによって生死が分かれます。
私は超幸運にも1人目だったので、14時くらいには解放された(メチャメチャ早い)気がするのですが、
列の一番後ろだと、数時間も待機し,夕方まで待たされることになるようです。
Jimi Hendrix - Wait Until Tomorrow
John Mayer - Waiting On the World to Change (Official Music Video)
(待とうかな。)
とはいえ,トイレに行く場合、飲食をする場合には、手をあげるとOKが出ます。(試験官に誘導)
(1日目のときは私は1人目だったので、待機していないので1日目の正確なことはわかりませんが、友人ベースの話です。2日目の待機時間はこうでした。)
さて、企画提案の「提案」の方ですが、以下のように進んでいきます。
- 各列の1人目のひとたちが呼ばれ、まず別室に入れられ、自分の小論文のコピーと、課題が書いてある紙と「資料集」を返してもらえます。
- 今一度自分の小論文を読み直し、プレゼンの準備をします(10分間)。
- 面接官のいる部屋に呼ばれプレゼンテーションをします。
私は、試験中に、課題の紙に「プレゼン用のまとめ」を書いておいたので、2.の対策タイムでは、見ながら今一度確認をしていました。
面接官は賢そうで優しそうな課長補佐くらいの方と、厳しそうな課長くらいの方でした。
緊張してしまいましたが、ひとまずなんとか喋り、質問をいくつかされ、なんとか耐え切ったような気がします。
シェアリングエコノミー関連のことで
- 安全性とか,どうやって担保するのでしょうか?
- 財源はなにか考えてますか?
- それって本当に効果があるのでしょうか?
的なことを聞かれた気がします。(緊張してあんまり覚えてないです!!)
想定問答集的なものを準備しておくとよいでしょう。
とはいえ,まあ「可」くらいはもらえたかなという印象でした。
ほかの面接室からも生気を奪われた受験者たちがぞろぞろと出てきました。
その中の2人くらいと一緒に帰りました。人はストレスに晒されると団結するものです。笑
7. 二日目 人物・政策課題討議
二日目は人物試験(いわゆる面接)と政策課題討議試験(グループディスカッション)を行います。
なのですが、
どちらを先にやるかは、会場・受験番号等で異なるようです!
また、スタートする時間もやや異なっているようです。
私の場合は、
- 朝集合
- 人物試験
- 政策討議(昼休みなし)
というハードスケジュールでした!
(とはいえ、早く終わったのはよかったです)
この日も基本的に私語はNGだった気がします。
7.1 前半 人物試験
人物試験は以下のように進んでいきました。
- 各列の先頭から順に、各面接室に呼ばれていきます(列ごとにどの面接室に連れて行かれるかが異なるようですね)。
- 自分の一つまえの人が面接をしているときくらいに呼ばれ、面接室の前の椅子で待機することになります。「一つまえの人が出てから何十秒で入ってください」という指示があり、ストップウォッチが渡されます。(この制度がない会場もあったようです!)
- ノックをして部屋に入ります。
- 指示に従って座ります。
- 面接をします。
みなさんちゃんと時間をうまく測られているのですが、私はテンパってしまい、ストップウォッチをうまく使えず、適当な頃合いを見て入りました。
面接官は3人(課長補佐級〜室長級?)いらっしゃいました(学生1:面接官3)。
私の場合は、標準的な面接でした。
面接カード(参照:中編 4.4.1) に沿って質問がなされました。
国家公務員を志すに当たっての矜持だったり、突飛な質問だったりにも答えられるように準備をしていたのですが、私の場合はあまり聞かれませんでした。
とはいえ、筆者の友人の中には、
- 「◯◯を勉強したって書いてあるけど、高校生にもわかるようにプレゼンしてみて。」
とやや突飛なことを言われた人もいました、
(「びっくり」をぐっとこらえて、平常心でわかりやすく答えられたらかなり強いので、無茶振りをされてもめげずに食らいついてください!)
手応えはあまりなかったのですが、のちの結果発表では意外に悪くない結果だということがわかりました。
なので、ちゃんとした基礎的な受け答えができれば、それなりの評価がくる面接なのだと思います。頑張ってください!!
(繰り返しますが、卑屈にならずに、ぜひ自信を持ってハキハキと答えつつ、リラックスしてくださいね!!)
7.2 後半 政策課題討議
(注)政策課題討議:その場で渡される資料の読み込み・レジュメ作成(20分)→各人個人プレゼン(1〜3分)→グループディスカッション(45分) というのが大きな流れです。
詳しくは、中編を参照されたい。
政策課題討議は以下のように進んでいきます。
- 待合室(企画提案の小論文をかいたり、待機をするところ)でレジュメ作成を行います。 ここで、各受験者に番号が割り振られます。レジュメにも自分の番号を書き、のちのグルディスでもお互いを番号で呼び合います。
- 資料を読み込み、お題に対して賛成か反対か、AかBか、というように自分の立場を決め、レジュメ作成をします(20分)。
- 各列(グループ)ごとに試験部屋に連れて行かれます。
- 全員のレジュメを読み込み、個人発表に備えます(1〜数分)。
- 個人発表(2分?)をし、他の人の個人発表を聞きます。
- グループディスカッションを行います。グルディスの終了後、各受験者で感想を言います(1、2分)。
(中編でも述べましたが、)
資料読み込み・レジュメ作成は20分で行うので、とにかく時間がありませんです!大変です!!
(タイムアタック的な練習をしておくと良いでしょう。)
私も当日は「なんとか書き終わったぜ、、、!」というような感じでした。
立場を先に決めるよりは、資料を読み込みつつ、現状分析〜課題特定までのレジュメ作成を行ってから、自分の立場を決めたほうが、論理的になります。
(レジュメ作成の方法については、中編 4.5.2.2 を参照ください)
個人発表では、それぞれの受験者が自分のレジュメをもとに軽いプレゼンを行うものです。(企画提案みたいに質疑応答があるわけではありません。)
また、個人発表のタイミングでグループの各受験者がどちらの立場かがわかります。
私のグループは6人グループで、多数案4人・少数案2人(自分は少数派)という構成でした。
他の人のレジュメも配られるので、他の人が個人発表をしている時に、この人はこう考えているのだ、とメモをしておくと良いでしょう(色ペンはアリだった気がします…!)
45分間のグルディス。
(オススメの進行の仕方については、中編 4.5.2.3 を参照ください)
私のグループでは、
序盤、問題の構造把握・定義で揉めたり、
合意に至ったところを途中でひっくり返されたり、
実は少々大変だったのですが、
最終的には、多数案ベースに少数案の内容を少し盛り込んだようなもので合意が得られました。
(トラブルがあっても動揺せず、論理的でありつつも、協力的であることを意識するとよいでしょう)
グルディスの最後に、感想等を述べる時間についてなのですが、
私は、
「みなさんの(多数案)という意見を聞き、非常に納得しました。一方で、〜(少数案の一部)というアイデアも盛り込めて非常に良いディスカッションになったと思います。もし次議論するなら〜」
というように、自分の柔軟性をアピールしつつ、どう自分が議論に貢献できたか、合意にアイデアを盛り込めたかを示しました。
(実際に面接官たちはグルディスに参加していないので、この議論で自分がなにをしたかをこのタイミングで示すと、面接官も評価しやすいでしょう。)
これが終わり次第、解散になります!!!!!
そのあと、政策討議が同じグループだった人たち何人かとガストにいきました。
(昼休みがなかったので)
8. 二次試験 当日編の終わりに
なんとなく二次試験当日の雰囲気が伝わったでしょうか。
全体を通して、面接官だったり、他の受験者だったり、いろんな人と話す試験なので、
(もちろん論理的でありつつも、)コミュニケーションなんだ、ということは忘れないようにしてください。
何か質問事,不明な点などあればコメントしていただければ,出来る限りお答えします。
nageoroshiでした。