教養区分のときの話をしようかな(後編・二次試験当日)
教養区分対策的なことを書いたはいいものの、
肝心の当日についての諸々を書きそびれていました…
おそらくわからないことだらけであろう二次試験当日のムーブについて、本記事では記していきたいと思います。
また、「面接官目線」「現役の公務員目線」ではなく、「一受験者目線」で書いています。ご注意ください。
会場、年度ごとに微妙な違い等もあるようです、先輩・友人の話を根拠にその辺も埋めていきたいです…!
合わせて前編(1. はじめに〜 3. 一次試験対策)・中編(4. 二次試験対策〜 5. 対策編のおわりに)もご覧ください。
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6. 一日目 企画提案
6.0 朝・手続き
朝は早めに起きました。服装ですが、スーツが無難であろうということで、リクルートスーツを着ましたね。いつもより身なりを整えていきました。
受験会場は東京で3つあったようです。
私の会場の受験者は、1日目は全員同じ時間で集合だったような気がします。
同じ待合室に何十人か(100名弱?)がいたような気がします。
時間になると、諸々の説明、指示などがありました。
一例として以下のようなものがありました。
- 携帯電話・電子端末・パソコンなどを封筒(その場で配られる)にしまえ
- 私語禁止(その日の試験が終わるまで)
二つとも、カンニング防止の観点からでしょう。
一次試験と異なり、人や外部とのコミュニケーションが有利に働いてしまうためか、厳しいようです。
同時に、英語試験の点数提出の案内もされました。
(実際に点数提出をしたのが、1日目だったか2日目だったかちょっとあんまり正確に記憶していませんが、、、)
6.1 前半 企画提案(小論文)
その後、企画提案の小論文試験が開始します(2時間程度)。企画提案の「企画」の方ですね。
(注)企画提案試験:事前に課題白書を読む→当日出されたお題(〜という政策提案をしなさい)に沿って小論文→プレゼン・質疑応答 というのが大きな流れです。
詳しくは、中編を参照されたい。
「経済財政白書」の第1部が課題として出されていたのですが、「若者の消費喚起」的な問題が出ましたね。
「消費」というテーマで、ある程度政策を練ってあったので、それをベースに書きつつ、「若者」という縛りに応えるものを書いていきました。
(このように、予想通りのお題であっても、細かな縛り・指定等があるケースもあるようですね。)
注意点
- 課題白書やメモ等は見れないので、予習したものを頭に叩き込んでおきましょう。
- (とはいえ、)課題白書から関連するデータ等が資料集として与えられます。各資料・データに番号が振ってあるので、小論文中でも引用しましょう。
- 小論文試験の終了後資料集は一旦、回収されてしまいます。お昼休みにプレゼン練習をすることはできません。
6.1.5 昼休み
書き終えて、昼ごはんを食べます。「ママのお弁当」を食べました。
- この間も、携帯などの端末や書物等を使うのは一切NGです。
6.2 午後 企画提案(プレゼン・質疑応答)
午後です。午後は人によって様々です。
何が一番違うかというと待ち時間です。
各列6人〜8人程度ごとに並んでいて、1人ずつ呼ばれ、試験が終わり次第解散なのですが、各列の中で自分が何人目なのかによって生死が分かれます。
私は超幸運にも1人目だったので、14時くらいには解放された(メチャメチャ早い)気がするのですが、
列の一番後ろだと、数時間も待機し,夕方まで待たされることになるようです。
Jimi Hendrix - Wait Until Tomorrow
John Mayer - Waiting On the World to Change (Official Music Video)
(待とうかな。)
とはいえ,トイレに行く場合、飲食をする場合には、手をあげるとOKが出ます。(試験官に誘導)
(1日目のときは私は1人目だったので、待機していないので1日目の正確なことはわかりませんが、友人ベースの話です。2日目の待機時間はこうでした。)
さて、企画提案の「提案」の方ですが、以下のように進んでいきます。
- 各列の1人目のひとたちが呼ばれ、まず別室に入れられ、自分の小論文のコピーと、課題が書いてある紙と「資料集」を返してもらえます。
- 今一度自分の小論文を読み直し、プレゼンの準備をします(10分間)。
- 面接官のいる部屋に呼ばれプレゼンテーションをします。
私は、試験中に、課題の紙に「プレゼン用のまとめ」を書いておいたので、2.の対策タイムでは、見ながら今一度確認をしていました。
面接官は賢そうで優しそうな課長補佐くらいの方と、厳しそうな課長くらいの方でした。
緊張してしまいましたが、ひとまずなんとか喋り、質問をいくつかされ、なんとか耐え切ったような気がします。
シェアリングエコノミー関連のことで
- 安全性とか,どうやって担保するのでしょうか?
- 財源はなにか考えてますか?
- それって本当に効果があるのでしょうか?
的なことを聞かれた気がします。(緊張してあんまり覚えてないです!!)
想定問答集的なものを準備しておくとよいでしょう。
とはいえ,まあ「可」くらいはもらえたかなという印象でした。
ほかの面接室からも生気を奪われた受験者たちがぞろぞろと出てきました。
その中の2人くらいと一緒に帰りました。人はストレスに晒されると団結するものです。笑
7. 二日目 人物・政策課題討議
二日目は人物試験(いわゆる面接)と政策課題討議試験(グループディスカッション)を行います。
なのですが、
どちらを先にやるかは、会場・受験番号等で異なるようです!
また、スタートする時間もやや異なっているようです。
私の場合は、
- 朝集合
- 人物試験
- 政策討議(昼休みなし)
というハードスケジュールでした!
(とはいえ、早く終わったのはよかったです)
この日も基本的に私語はNGだった気がします。
7.1 前半 人物試験
人物試験は以下のように進んでいきました。
- 各列の先頭から順に、各面接室に呼ばれていきます(列ごとにどの面接室に連れて行かれるかが異なるようですね)。
- 自分の一つまえの人が面接をしているときくらいに呼ばれ、面接室の前の椅子で待機することになります。「一つまえの人が出てから何十秒で入ってください」という指示があり、ストップウォッチが渡されます。(この制度がない会場もあったようです!)
- ノックをして部屋に入ります。
- 指示に従って座ります。
- 面接をします。
みなさんちゃんと時間をうまく測られているのですが、私はテンパってしまい、ストップウォッチをうまく使えず、適当な頃合いを見て入りました。
面接官は3人(課長補佐級〜室長級?)いらっしゃいました(学生1:面接官3)。
私の場合は、標準的な面接でした。
面接カード(参照:中編 4.4.1) に沿って質問がなされました。
国家公務員を志すに当たっての矜持だったり、突飛な質問だったりにも答えられるように準備をしていたのですが、私の場合はあまり聞かれませんでした。
とはいえ、筆者の友人の中には、
- 「◯◯を勉強したって書いてあるけど、高校生にもわかるようにプレゼンしてみて。」
とやや突飛なことを言われた人もいました、
(「びっくり」をぐっとこらえて、平常心でわかりやすく答えられたらかなり強いので、無茶振りをされてもめげずに食らいついてください!)
手応えはあまりなかったのですが、のちの結果発表では意外に悪くない結果だということがわかりました。
なので、ちゃんとした基礎的な受け答えができれば、それなりの評価がくる面接なのだと思います。頑張ってください!!
(繰り返しますが、卑屈にならずに、ぜひ自信を持ってハキハキと答えつつ、リラックスしてくださいね!!)
7.2 後半 政策課題討議
(注)政策課題討議:その場で渡される資料の読み込み・レジュメ作成(20分)→各人個人プレゼン(1〜3分)→グループディスカッション(45分) というのが大きな流れです。
詳しくは、中編を参照されたい。
政策課題討議は以下のように進んでいきます。
- 待合室(企画提案の小論文をかいたり、待機をするところ)でレジュメ作成を行います。 ここで、各受験者に番号が割り振られます。レジュメにも自分の番号を書き、のちのグルディスでもお互いを番号で呼び合います。
- 資料を読み込み、お題に対して賛成か反対か、AかBか、というように自分の立場を決め、レジュメ作成をします(20分)。
- 各列(グループ)ごとに試験部屋に連れて行かれます。
- 全員のレジュメを読み込み、個人発表に備えます(1〜数分)。
- 個人発表(2分?)をし、他の人の個人発表を聞きます。
- グループディスカッションを行います。グルディスの終了後、各受験者で感想を言います(1、2分)。
(中編でも述べましたが、)
資料読み込み・レジュメ作成は20分で行うので、とにかく時間がありませんです!大変です!!
(タイムアタック的な練習をしておくと良いでしょう。)
私も当日は「なんとか書き終わったぜ、、、!」というような感じでした。
立場を先に決めるよりは、資料を読み込みつつ、現状分析〜課題特定までのレジュメ作成を行ってから、自分の立場を決めたほうが、論理的になります。
(レジュメ作成の方法については、中編 4.5.2.2 を参照ください)
個人発表では、それぞれの受験者が自分のレジュメをもとに軽いプレゼンを行うものです。(企画提案みたいに質疑応答があるわけではありません。)
また、個人発表のタイミングでグループの各受験者がどちらの立場かがわかります。
私のグループは6人グループで、多数案4人・少数案2人(自分は少数派)という構成でした。
他の人のレジュメも配られるので、他の人が個人発表をしている時に、この人はこう考えているのだ、とメモをしておくと良いでしょう(色ペンはアリだった気がします…!)
45分間のグルディス。
(オススメの進行の仕方については、中編 4.5.2.3 を参照ください)
私のグループでは、
序盤、問題の構造把握・定義で揉めたり、
合意に至ったところを途中でひっくり返されたり、
実は少々大変だったのですが、
最終的には、多数案ベースに少数案の内容を少し盛り込んだようなもので合意が得られました。
(トラブルがあっても動揺せず、論理的でありつつも、協力的であることを意識するとよいでしょう)
グルディスの最後に、感想等を述べる時間についてなのですが、
私は、
「みなさんの(多数案)という意見を聞き、非常に納得しました。一方で、〜(少数案の一部)というアイデアも盛り込めて非常に良いディスカッションになったと思います。もし次議論するなら〜」
というように、自分の柔軟性をアピールしつつ、どう自分が議論に貢献できたか、合意にアイデアを盛り込めたかを示しました。
(実際に面接官たちはグルディスに参加していないので、この議論で自分がなにをしたかをこのタイミングで示すと、面接官も評価しやすいでしょう。)
これが終わり次第、解散になります!!!!!
そのあと、政策討議が同じグループだった人たち何人かとガストにいきました。
(昼休みがなかったので)
8. 二次試験 当日編の終わりに
なんとなく二次試験当日の雰囲気が伝わったでしょうか。
全体を通して、面接官だったり、他の受験者だったり、いろんな人と話す試験なので、
(もちろん論理的でありつつも、)コミュニケーションなんだ、ということは忘れないようにしてください。
何か質問事,不明な点などあればコメントしていただければ,出来る限りお答えします。
nageoroshiでした。
教養区分のときの話をしようかな(中編・二次試験対策)
後編(6. 一日目 企画提案〜7. 二日目 人物・政策課題討議)についてはこちら
nage-blog-oroshi.hatenablog.com
4. 二次試験対策
4.1 概要
前編でも紹介した通り,以下の三つの試験によって構成されています。
- 企画提案試験:配点比率5/28。一言で言うと、「資料読解+小論文+プレゼン」。事前に課題白書が与えられ、試験当日に渡された他の資料と合わせて、与えられた政策課題への対処策を小論文にまとめ、面接官(2人)の前でプレゼンテーションを行います。
- 人物試験:配点比率6/28。いわゆる「面接」。当日に提出する「面接カード」に沿って、面接官(3人)による質問がなされ、それに対する回答を行います。
- 政策討議試験:配点比率4/28。「グルディス」といわれるようなもの。6人のグループで、ある政策命題に対して、是か非かを決め、20分でレジュメ(A4くらいだったかな?)を作成し、その後、他の人のレジュメを読みながら40分ほど討議します。
これらに加えて,一次試験時の総合論文試験(配点比率8/28と大きい)と,民間の英語試験の加点(配点比率外で、全ての試験の点数合計に直接加算)が合算されます。
- 総合論文試験:与えられた資料を読み、問題に対して自由記述をするというもの(試験自体は一次試験で行うものの、二次試験の一部として採点されます)。
- 英語試験の加点:TOEFL,TOEIC,IELTS,英検などの点数に応じて,総合得点に+15点ないし+25点が加算されます。個人的におすすめはTOEIC(値段が安く,+25点が最も取りやすい気がします!英検も準1級をもっていれば良いのでお得感あります)。
+15点 TOEFL(65以上80未満),TOEIC L&R(600以上730未満),IELTS(5.5以上6.5未満)
+25点 TOEFL(80点以上),TOEIC L&R(730点以上),IELTS(6.5以上),英検準1級以上
参考)人事院 「教養区分」受験案内 別紙 英語試験について
https://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/jyukennannnai/jyukennannnai_kyouyoukubunn.pdf
二次試験自体の倍率は2倍程度と言われているので、
落ち着いて、しっかり対策すれば突破は可能です!頑張っていきましょう!
4.2 総論
(一次試験で手を抜いていたわけではないが)一次試験と比べて,かなり力を注いだというのが正直なところです。
また,私の作戦プラン的なものを記したいと思います。
個々人の得意・不得意によって対策方法・優先順位が違うと思うのですが,私は,
「企:討:人」 = 「4:3:3」
の比重(時間ベース)で対策を行いました。その心は…以下の通りです。
- 企画提案は他に比べると,練れば練るほどよくなるらしい。
- 政策討議試験は配点比率は大きくはないものの実践を重ねないとなかなか上達しない。
- 消去法的に人物試験は配点の大きさほど力を注がなかった。しかし、面接カードの詰め(≒自己分析)や実践は怠らなかった。
では,以下の各項目で,実際に私がどのような対策をしたか記していきます!
4.3 企画提案試験
4.3.1 形式
事前に課題白書を指定され,それを読み込み,政策を考える。
令和元年度の教養区分では,「平成29年度 文部科学白書 第一部」が課題として与えられていますね。
白書については、印刷しても良いのですが、一覧性・持ち運びの良さから私は製本され販売されているものを利用していました。
(追記:令和2年度の企画提案試験の課題は、平成30年版厚生労働白書第1部「障害や病気などと向き合い、全ての人が活躍できる社会に」のようですね。)
(一応リンク貼っておきます。)
当日は,その課題白書からいくつかの資料が与えられ,2時間程度で問題・課題に対する政策提言を小論文にまとめます。
自分の番になると,待機室に呼ばれ自分の小論文を印刷したものを渡され,10分間の準備時間が与えられます。
その後,面接官(2名)のいる別室に呼ばれ,5分間でプレゼンテーションを行います。
最後に,面接官との質疑応答(20分)を行います。
個人的には,一番,行政官として必要な能力が鍛えられる試験だなという風に思います(政策企画能力,論理性,とくに説明性など)。
4.3.2 対策
まず,私は課題白書や関連文献を読み込みました。
私の時は,「平成二十九年度 経済財政白書 第一章」が指定されました。ので,当該白書を読み込み,関わりがありそうな省庁の説明会にも参加しました。
次に,問を立て,政策を練ります。ここでは主に,前編で記した論文試験と同じような対策法が有効なように思います。
(cf.「総論→目標→現状分析・課題→方策→打ち手評価・まとめ」の順番など)
私の年の場合は,「デフレを完全に脱却するには」「消費をあげるには」「賃金を上げるには」「生産性を向上させるには」…など抽象的な問いをいくつか立てて,政策を練るようにしていました。
同時に,考えた政策を「提案」する準備もしましょう。
前編の論文試験のところでも紹介しましたが、以下の参考書を(たまに)用いて準備していました。
公務員試験 論文・面接で問われる行政課題・政策論のポイント 2020年度
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単なる小論文試験ではなく,「質疑応答」にもかなりの重みを置かれる試験です。そのため,想定問答を予想したり,人前でプレゼンをすることに慣れたりするようにしました。
私の場合,主に友人(関係のない友人も含む,当日の面接官の一人はおそらく当該分野とかかわりが薄い方なので,当該政策分野を知らない人に説明する練習も有効)や,先輩などにお願いしました。
身の回りに頼りになる人がいなければ,大学のキャリアセンター・就職課等にもお世話になるとよいかもしれません。
4.4 人物試験
4.4.1 形式
事前に面接カードを作成する。
( ホームページからダウンロードし印刷,内容を記して指定枚数分印刷し,当日提出。)https://www2.jinji-shiken.go.jp/LinkJohoInitAct.do?kbn=1
当日,面接部屋に入ると、正面に面接官が3名(うち1人が人事院の方、2人が各省の採用担当の課長補佐級であるというのが通説)いらっしゃる。指示に従い着席し,面接が開始する。時間は人によってまちまちだが,1人あたり2,30分程度か。
主に面接カードに従って質問がなされます。
4.4.2 対策
一般的な就活の面接対策と同様,「自己分析→実践」を繰り返しました。これまでの自分のライフイベントを洗いつつ,面接練習を行いました。
自己分析に関しては巷に様々な方法が書かれていますが,標準的な問いに対して自分なりの答えを用意できているとよいでしょう
(例 学生時代にがんばったことはなにか,強み・弱みはなにか,どんな性格か, などなど)。
面接練習では,先輩やキャリアセンター・就職課の方(私の大学のキャリアセンターではそうした面接練習サービスがあった)に見てもらうだけでなく,
企業の秋インターンシップ面接等を活用し,とにかく面接慣れすることを心掛けました。
そのことによって,どのように伝えればわかりやすいか,どういう話を面接官は好むか等が少しわかるようになりました。
あくまで一例ですが,「なぜ公務員を志望しているのですか。」という問いに対して,
- 「わたしは,~~という学生団体で,~ということをして,~ということがありました。そこでわたしは~と思うようになりました。なので,公務員として~を実現したいと思いました」(思いついた順,時系列)
よりは
- 「~と思っているからです。背景の一つとして,所属していた~という学生団体での出来事がありました。具体的には~ということがあり、〜」(結論ファースト,抽象→具体の論理の順序)
の方が,聞き手に伝わりやすいですよね。(受験の現代文とか,小論文なんかとおなじです。)
この辺は,私より,ワンキャリアだったり外資就活だったりの就活サイトを参照されたほうが有意義だと思うので,この辺にしておきます。
4.4.3 当日の面接・質問等
全体としては,面接カードに概ね準拠した,典型的な面接でした。
参考までに,聞かれた質問をいくつか載せておきます。
ちなみに、私が受験した年の面接カードで聞かれた内容はプロフィールと志望官庁欄の他に、
- 学業について
- 社会的活動について
- 趣味・その他
- 志望動機
の4項目がありました。
4.4.3.1 学業について
面接カードのこの欄には、主に大学での勉学の話を書きました。
以下のような質問をされました。
- 第二外国語の〇〇語の語学研修をした、という風に書かれていますが、なぜそれをしようと思ったのですか。
- 専門分野で「〇〇」と書かれていますが、どのように、何を学ばれているかを簡単に教えてください。
4.4.3.2 社会的活動について
面接カードのこの欄には、主にサークル・学生団体等の内容を記しました。
以下のような質問をされました。
- 〇〇という学生団体は、どのような活動をしているのか教えてください。
- 〇〇という経験をされたと書かれていますが、どのような困難な点があり、どのように乗り越えられたのかを教えてください。
4.4.3.3 趣味・その他
面接カードのこの欄は他のものよりも自由度が高いものでした。私は、アルバイトの話を多めに記し、余った欄に趣味についても記しました。
以下のような質問をされました。
- あなたはどのようにストレス解消を行っていますか。
- カフェでアルバイトをされているということですが、どのようなことを担当されているのですか。
4.4.3.4 志望動機
面接カードの中でも、非常に重要な項目です。結構気合を入れて書きました!
欄の題名には志望動機と書いてあるのですが、その下に「これまでの体験や自分の長所などを踏まえ、国家公務員としてどのような貢献ができるのか、具体的に記入してください。」 と書いてあったので、
なので、私は、志望動機というよりは、いかに自分が国家公務員として貢献できるかを書きました。
構成としては、
「理想の公務員像(〜できる公務員)」
→「そのために必要だと思う資質・要件は①、②、③である。」
→「これまでの人生において、私は①、②、③の能力を養ってきた。」
(自分が①、②、③を有していることを示せるようなエピソードを、上の「学業」「社会的活動」「趣味・その他」に書くように意識しました。)
→「だから、私は行政官として〜という働きができる。」
という形をとりました。
このことによって、面接カードが各項目がバラバラなものではなく、一体的なものとなり、より説得感をだせたかな、と思っています。
以下のような質問をされました。
- 志望動機を教えてください。
- あなたの考える「理想の日本像」を簡単におしえてください。
4.4.3.5 その他の状況・感想等も記しておきます。
- 面接官は3人。右から,中年男性、中年女性、若手~中年男性であった。
- あまり意地悪な深堀りはされなかった。(反面、自分が用意していたものをすべて出し切ることはできなかった。ただし、ほかのところではかなり深堀りされたという人や、意地悪な質問をされたという人もいたので用意しすぎることはないとおもいます!)
- 終始単調な反応しか返ってこなかった。(笑)
冒頭にも書きましたが,
標準的な問いに対して自分なりの答えを用意し,「自己分析→実践」を繰り返す
のがキモだと思います!
あとは、4.4.3.4 志望動機のところで書いたように、各項目でアピールした内容を志望動機欄につながっているような「有機的な面接カード構成」ができると、賢そうだし、練られた感もあり、説得感も出ると思います!
4.5 政策課題討議試験
4.5.1 形式
当日,初めて与えられた資料(英文含む場合アリ)をもとに,「Aに賛成か反対か」「Bという立場か,Cという立場か」などの二者択一の問いに答え,白紙のA4程度の紙を自由に用い,レジュメを作成します(ここまでの作業に25分が与えられる)。
その後,6人1組となり,グループ全員のレジュメを印刷したものが配布され,各々自分のレジュメについて軽いプレゼンを行います(1人3分)。
その後グループディスカッションを行い,グループとしての意見を形成します(30分)。
最後に,一人ずつ,2分程度で見解・感想を述べます。
4.5.2 対策
4.5.2.1 概要
なによりも実践が非常に重要となる試験です。
ので,まずは実践を一緒にしてくれる人を探しましょう。
主に,予備校や,大学内で教養区分を受験する人同士で対策会を行うケースが多いようです。過去問を題材にグループディスカッションするのが有効かと思います。
私は,同じ大学の友人や,夏の官庁インターンで知り合った友人に紹介され,他大学の人たちと対策を行いました(同じ大学に教養区分受験者が少ない場合は,人脈をフル活用するのが良いかと思います!)。
(追記:今般の情勢を踏まえると、一案ですが、レジュメ作成→スキャン→クラウド(ドライブ?)での共有→ZOOM等のウェブ会議アプリを用いた討議 など、の対策法が考えられるなと思いました。)
4.5.2.2 レジュメ作成
資料読み込み→レジュメ作成は、時間がないので練習しましょう!
以下の点に注意すると、見やすいレジュメになると思います。
- 結論ファースト:最初に立場を明らかにするとわかりやすいです。
- 項目ごとに分けて書く:下の例では、結論→現状分析・目標→方策→懸念点・課題という順序で書かれています。)
- 箇条書き:レジュメはパッと見てわかるかどうかが重要なので、長い文章より箇条書きが有効です。
以下は、実際の例なので、参考にしてみてください!
あくまで一例なので、よりよいレジュメの書き方が思いついた方はそれでやってみてくださいね!
4.5.2.3 進行論
4.5.2.4 一人で出来る対策
一方で,一人で出来る対策もあります。
(レジュメ作成をする体験はできませんが,)人物試験と同様に民間のインターンシップ選考・本選考で「グループディスカッション」があるものを積極的に受けました。
また,どうしても周りに人がいない場合でも,「レジュメ作成のみの練習」に関しては,過去問を手に入れれば可能です。
時間内に資料を読み,レジュメを作るのは練習をすればするほど上達するので,GDなしの単体の練習だけでもかなり対策として有用だと思います(私も何度かやりました)。
5. 対策編のおわりに
一通り,私のした対策等についてお話できたかと思います,いかがだったでしょうか。
個人的には教養区分(esp. 二次試験)は行政官として重要なスキルを見極められる良い試験なんじゃないかなと思っています(一方,一人で対策が難しいため,海外大生や志望者が少ない国内大学生がやや不利になる点はあるかなとも思います)。
(追記:今般の情勢を踏まえると、xKASUMIなどの情報源の誕生、ZOOM等の利用により、より対策方が開かれたものになりつつあるとも実感しています。)
対策をするだけでも,政策形成についての知識が深まりますし,受験される方はぜひ「楽しんで」対策をしていただければと思います!
また,教養区分に合格すると,(大学4年生・既卒生は直後の冬の官庁訪問をすることもできますが,)夏の官庁訪問までかなり時間的余裕が出来ます。私は,教養区分に受かることが出来たおかげで,かなり民間就活にも力を注げたので,ぜひ頑張ってください!
仮に合格できなかったとしても,春の専門区分もありますし,「気負わず,全力で」望んでくださいね!
何か質問事,不明な点などあればコメントしていただければ,出来る限りお答えします。
nageoroshiでした。
↓当日の様子について、別途書いた方が良いんじゃないかとなったので、さらに後編を書いております!
nage-blog-oroshi.hatenablog.com
教養区分のときの話をしようかな(前編・一次試験まで)
「中編・二次試験対策」と、「後編・二次試験当日」も合わせてどうぞ。
1. はじめに
2018年秋、私はある試験を受けておりました。どういう試験かと申しますと、国家公務員試験というやつです。
その中でも、大卒程度(総合職)教養区分(以下「教養区分」と称する)というのを受けていました。
本稿では、私が受験した平成30年度(2018年)の「教養区分」についてどんな対策をしたか、実際どうであったかの体験記を記したいと思います。
また、2020年は様々なイレギュラーな対応となる可能性もありますので、必ずしもこの記事の内容が妥当するものではないものと思っております。このような過去年度のブログも参考にしつつも、臨機応変に対応していただければと思います。
読者層としては、主に現在公務員試験を受けている人・受ける予定の人・興味がある人(あるいは最近の新人がどんな試験で入ってきているのか知りたい官僚の方々)を想定しています。
私が使用した参考書等についても「おすすめ参考書」というコーナーで示していますので、適宜ご覧ください。
2. 教養区分とは
まずそもそも教養区分とは。教養区分の試験は、主に一次試験と二次試験(+民間の英語試験の点数)で決まります。
2.1 一次試験の概要
非常にテクニカルな話から始まり恐縮ですが、一次試験の合格者の決定方法ですが、基礎能力試験の点数のみによって決まります。
- 総合論文試験:与えられた資料を読み、問題に対して自由記述をする論文が二つ。(試験自体は一次試験で行うものの、二次試験の一部として採点されます。)配点は全体の8/28です。
- 基礎能力試験(多肢選択式試験))
・I部(知能分野24問):
文章理解、数的処理、判断推理、資料解釈など。配点は全体の3/28です。
・II部(知識分野30問):
人文科学、社会科学、自然科学など。配点は全体の2/28です。
2.2 二次試験の概要
二次試験の合格者は、基礎能力試験も含めた全ての試験の点数によって決まります。
(なので、基礎能力試験は一次試験ではいわゆる「足切り」的な役割を担いつつも、最終合格者の決定においても重要な役割をもっている、という位置付けです。)
- 企画提案試験:一言で言うと、「資料読解+小論文+プレゼン」。事前に課題白書が与えられ、試験当日に渡された他の資料と合わせて、与えられた政策課題への対処策を小論文にまとめ、面接官(2人)の前でプレゼンテーションを行います。配点は全体の5/28です。
- 人物試験:いわゆる「面接」。面接カードに沿って、面接官(3人)による質問がなされ、それに対する回答を行います。配点は全体の6/28です。
- 政策討議試験:「グルディス」といわれるようなもの。6人のグループで、ある政策命題に対して、是か非かを決め、20分でレジュメ(A4くらいだったかな?)を作成し、その後、他の人のレジュメを読みながら40分ほど討議します。 配点は全体の4/28です。
これまでの配点を足すと、28/28になるはずです。これが「総合得点」さらに、これとは別に英語試験の加点というものがあります。
- 英語試験の加点:TOEFL,TOEIC,IELTS,英検などの点数に応じて,総合得点に+15点ないし+25点が加算されます(下記参照)。個人的におすすめはTOEICです(値段が安く、+25点が最も取りやすい気がします!英検も準1級をもっていれば良いのでお得感あります。)
- +15点ライン TOEFL(65以上80未満),TOEIC L&R(600以上730未満),IELTS(5.5以上6.5未満)
- +25点ライン TOEFL(80点以上),TOEIC L&R(730点以上),IELTS(6.5以上),英検準1級以上
↓ 配点、点数の計算式、合格者の決定法等の詳細は人事院の資料を見てください!
https://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/jyukennannnai/jyukennannnai_kyouyoukubunn.pdf
2.3 おすすめする理由
まず、他の試験区分と比べて、政策立案について学べる試験です。行政官としての政策立案スキルを測ってくる試験であるため、試験対策をするだけでも、かなり鍛えられます。特に企画立案試験は、自分が考えた政策を現役行政官にプレゼンできる非常に貴重な機会です。
加えて,時期が他の区分・民間就活とズレるのでチャンスが増加します。ほかの専門区分と時期が被らないので,仮に落ちてしまったとしてもリスクヘッジが可能です。また,教養区分に合格すると(大学4年生・既卒生は直後の冬の官庁訪問をすることもできますが、)夏の官庁訪問までかなり時間的余裕が出来ます。私は,教養区分に受かることが出来たおかげで、かなり併願していた民間就活にも力を注げました。
最後に、受験料が無料です!(受けたことによる機会損失以外は)非常におトクな試験なのでぜひ受けてみてくださいね!
今年の締め切りですが…8月24日〆のようです!!!!
是非受けてみましょう(^^
3. 一次試験対策
3.1 総論
一次試験対策についてお話しましょう。
私の場合、以下のようなスケジュール感で対策をしました。
数か月前くらいから情報収集(試験の形式、科目など)を始め、
1か月前ほど前から知能問題に取り組み始めました。
2、3週間前から知識問題を詰めました(履修をしていなかった倫理政経を主に頑張りました)。
知能・知識の過去問演習(実際に時間を測って通しで知能問題を解いたり etc...)も2週間前ほどから始めました。
(手に入らない場合は「開示請求」をすることができるようです。外部サイトですが、ご参照ください。 https://hiiragi-yuya.com/kakomonnyuushuhouhou/)。
総合論文も2週間前程度から過去問を数問解き,知り合いの先輩に添削をお願いしたり,全然関係ない友達に読んでもらったりしました。
3.2作戦・計画
勉強をスタートする前に必ず作戦・計画を立てましょう。
2.1、2.2で各試験の配点や合格者の決定方法についてお話ししましたが、この辺がキーになってきます。(大学の試験などと異なり、)範囲が極めて広いため、限られた時間を何に使うかがキーになります。
まず、一次試験の突破について考えましょう。
先ほど述べたように、一次試験の合否は基礎能力試験(「知能」と「知識」の二つの科目)によってのみ決まります。
ここで、「知能」と「知識」の配点と問題数について考えてみましょう。
「知能」は24問で全体の3/28の重みがあるのに対して、「知識」は30問で全体の2/28の重みしかなく、「知能」の方が「知識」より1問あたり2倍近い重みがあります。
しかも「知識」の方は人文科学、社会科学、自然科学と…極めて膨大な範囲です(内容やレベルはセンター試験くらいと思っていただければ結構)。センター全科目分をもちろん復習しても結構なのですが、ほとんどの科目(世界史、日本史、物理、化学など)は2問ずつ程度しか出題されません。
なので、私は「知識」より「知能」の方に重点をおきました。
次に、二次試験の突破について考えましょう。
一次試験突破後の話は中編でお話しするので、ここでは一次試験前の段階で最終合格を見据えた時にどうすれば良いかに絞ります。
前述の通り、基礎能力試験(「知能」「知識」)は最終的な合否にも関わってくるので頑張ってください。
政策討議や人物試験の対策を一次試験前からやるのも結構なのですが、対策に膨大な時間がかかるわけではないので、合格発表後でも問題ないかと思います。特に政策討議は一次試験に臨む人たちと練習したほうが効率が良いです。
企画提案は、私の受験年の場合そもそも課題白書が公開されるのが 一次試験の合格発表後だったので、一時試験前に対策が出来ませんでした。
一次試験と同時に行われる総合論文試験については、当然のことながら一次試験前にしか対策が出来ないので、そうしましょう。配点も相当大きいので、一次試験突破に自信のある人は時間を割いてみても良いいかもしれません。ただ、全体的に差がつきにくい試験なので、あまり注力しすぎるのも微妙な気もします。
3.3 総合論文試験
二題課せられます。
一つは一般的なテーマ(「政策立案の基礎となる教養・哲学的な考え方に関するもの」らしい)で、
もう一つは政策的なテーマ(「具体的な政策課題に関するもの」らしい)です。
私の受験した年の場合、前者は「母語の意義とは」というテーマで、後者は「今後の宇宙政策について」でした。
大変対策のしづらい試験ですし、一次試験の合否に関係ないということで正直対策の手を抜いてしまったのですが…しいて申し上げるなら,文章構成を意識しました。
例えば、政策テーマ型の問題に関しては、「総論→目標→現状分析・課題→方策→打ち手評価・まとめ」の順番に書く等。
- 総論:全部考え終わってから、全体をまとめます。最初にまとめを持ってくることで、試験官が読みやすい文章になります。
- 目標:最初に考えます。大体は問題文に書いてありますが、きちんと目標が何であるかを確認しないとペーパー全体が非常に的外れなものになってしまいます。
例:「消費税の反動減を平準化する」「少子化を改善する」
- 現状分析・課題:主に資料の読み込み、(知っていることがあれば知識等も出して)現状のまとめを行います。さらに、一番ネックになってそうなところをまとめるといいかもです。
- 方策:具体的な政策の方策を書いていきます。アイディアベースではなく、現状分析で特定した課題(ボトルネック)に刺さるものが良いでしょう。
- 打ち手評価・まとめ:上で出した方策のメリ/デメ衡量。「この政策は効果は高そうだけどコストがかかりそう」「この政策実現しやすそうだが効果が出るのに時間がかかりそうだね」...etc
おすすめ参考書:
こちらなどがメジャーでしょうか。
3.4 知能分野
個人的に一番対策すべき分野だと思います。事前対策では、主に判断推理に重点を置きました。
教材としては、スー過去や伊藤塾の教材(メルカリにて購入)を使用いたしました。
知能分野で最も大事なのが時間感覚ではないでしょうか。
非常に時間がない試験です。スピードを早くしつつ、問題を解く順番を意識しましょう。時間のなさを体感するためにもまず最初に一度通しで過去問を解いてみても良いかもしれません。
まずスピードについて。
知能試験は24題を120分で解くのですが、単純計算すると1問を5分で解く必要があります。これを解決するには、反復練習あるのみです。笑
私の場合、スー過去など知能の問題を解く時は必ずいつも時間を測って5分以内に終わるように解いていました。
また、120分もあるので、処理能力が徐々に低下していきますので、それを見越して簡単な問題は瞬殺できるようにしましょう。
次に気をつけるべきは解く順番です。より正答率の高い(かつ早く時終わる)問題から解くことで、(時間内の)全体としての得点率があがります。
私は、文章読解が得意で、資料解釈はある程度時間がかかるものの征討しやすいと感じたため、過去問の通し練習や本番では「文章理解→資料解釈→数的処理→判断推理」の順で解くようにしていました(自分の中で正答率が高い順)。
個々人によって解きやすい問題が違う上に、好みの順番もあるとおもうので、自分に一番合う順番を見つけてください。理数系が特に得意な人は数的・判断→資料解釈→文章理解みたいな解き方をしている人もいるようです。
また、順番に関連して、問題を捨てる勇気も持つと良いとおもいます。24問の中にも解ける問題と解けない問題があります。難しい問題に10分もかけている間に簡単な問題を処理できるかもしれません。問題を見て少し難しそうであれば後回しにするというのを身に付けておくと良いでしょう。この辺は過去問を通しで解く時に練習しましょう。
試験当日は、結果として6問ほど全く手を付けることができなかったのですが、文章理解、資料解釈を全部正答できたので、ある程度得点することができました。
(全く手を付けられなかった6題をすべて「3」と回答したのですが、すべて外れてしまいました。当たっていればもう少し良い順位で合格できたでしょう…笑笑)
おすすめ参考書:
3.5 知識分野
余りに範囲が膨大であるため,一部を除いて対策をせず、私はありのままの「教養」(笑)で臨みました
(ほぼすべての対策を諦めました。時間がたくさんある人はやってもいいと思います!!!!)。
逆に私が対策をした分野は,以下の二つです。「倫理政経」と「時事」です。
倫理政経に関しては,かなり密接に他の科目(社会科学・人文科学全般)と重なり合う部分が多く,学習すべき範囲が少ないので,費用対効果が非常に高かったからです。主に(胡散臭いタイトルで有名な)「センター試験 倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる本」を用いました。
時事に関しては,単に知識問題として出題されるのみならず,総合論文試験など,ほかの試験においても必要な知識であるからです。この二つは対策しておくことを強くお勧めします。超有名な「速攻の時事」を使いました。
おすすめ参考書
改訂第3版 センター試験 倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる本
- 作者: 奥村薫
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/07/14
- メディア: 単行本
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3.6 反省点
振り返ってみて、個人的な反省点としては、もっと早くから何が足りないかを知るべきだったという点です。
具体的には、知能問題は予想以上に時間がないことを知ったのが遅かったです。一度通しで時間を測って過去問を解くと、“時間感覚のヤバさ”を、身を以って知ることができるのですが、早い段階からこれをやればよかったです。
また、知識問題では、倫理政経の範囲がここまで多く出ることをあまり知らなかったので、最後の詰め込みの段階でだいぶ焦りました。
総合論文試験に関しては,かなり最終成績の中の配点が大きいので,もっと重視すべきだったかもしれません。(正直あまり点数がよくありませんでした。とはいえ、一次試験の合否には無関係の総合論文にがっつり時間を割くことができたかと聞かれると、私には少しリスキーな気がしたため、まあ仕方なかったのかもしれません。)
今回はこんな感じにしておきます。近日中に、後編(4.二次試験対策)をアップロードしたいと思います。
nageoroshiでした。
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ずっと「ブログ書いてみたいなぁ」とは思ってたんですけども、なかなか始められませんでした。「普段からブログを書いている人」なら、ぽんぽん投稿できるんだけれども、肝心の、0から1への最初の一歩がなく…
無理矢理初回を作ってあげれば、書き出せることができるのかもない・・・!と思いものの、何を語ればよいのかがネックで・・・
大事なこと書かないと!みたいなプレッシャーもあり、各論的なことから書き出すのはちょっと違う気もし…というわけなんですね。
じゃあ最初の語りは「ブログを書きたい理由」でいいんじゃないかと。
ということで、非常に雑ですが、当ブログをはじめようと思います。
よろしく。
nageoroshi
注:このあと1年以上このブログは放置されました。